映画『テッド・バンディ』ネタバレあらすじ!あの名言も飛び出すのか
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かつてアメリカを震撼させた連続殺人鬼…。「シリアルキラー」と呼ばれ、1970年代を中心に30人以上の若い女性を殺害したとされるテッド・バンディ。

その甘いマスクに加え、法律を学んでいたIQ160という高い知性も相まって、未だに根強いファンもいる、アメリカ犯罪史上でも屈指の“人気者”です。

過去に何度も映画化されているこの作品ですが、今回ジョー・バリンジャー監督は、シリアルキラーの裏側に迫り、テッドと長年付き合い、信じ続けた恋人リズの視点から描いています。

愛した人は本当に殺人鬼なのでしょうか?シリアルキラーが最後に告白した、裁判記録にも残されていない「真相」が今明らかに…

ジョー・バリンジャー監督の映画『テッド・バンディ』。

『テッド・バンディ』作品情報

公開日:2019年12月20日(金)
上映時間:110分
ジャンル:サスペンス
原作:エリザベス・クレプファー
監督:ジョー・バリンジャー
脚本:マイケル・ワーウィー

作品概要

30人以上の女性を惨殺したとされている、凶悪な殺人鬼のテッド・バンディ。この驚愕な事件は1970年代にアメリカで実際に起こっている。世の女性を虜にするような美しい容姿・IQ160という天才的な頭脳をもっているテッド・バンディは、司法・メディアをも翻弄しているアメリカではとても有名な殺人鬼であり、“シリアル・キラー”の語源なっているとも言われていました。

被害者女性が30人以上というのも、事件発生から50年ほど経っているいまなお謎に包まれていて、本当の被害者の数は誰も知らないと言われているそう。女性からしてみれば恐怖としか言いようのない、「30人以上の若い女性を惨殺した」という事件の真相。それでもなお、連日にわたり多くの女性からのファンレターが、収容されていた刑務所に寄せられていたのであった。このようにテッド・バンディは、凶悪な殺人鬼でありながらも、世間から注目を浴びるような魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていたのです。

事件発生から、なんと3度にわたり死刑判決を受けているのにも関わらず、テッド・バンディはひたすらに無罪を主張していたようだ。ついには、大学で法律を学んでいたテッド・バンディ自らが自分自身の弁護人となってしまい、法廷で事件においての徹底抗弁を繰り広げてしまったのです。これには世間も一層に彼に注目をしました。

そして本作では、テッド・バンディの長年の恋人として知られていたリズの視点を通して、善人としての姿も描いている。リズが信じていた善人の姿と、世界を震撼させた殺人鬼の裏側のどちらにも迫ることにより、よりスリルで予測不可能な迷宮に、観客を誘い込んでいってしまうのです。

「テッド・バンディ」は今までも何度か映画化されている作品ではあるが、今回メガホンを取るのは、「ブレアウィッチ2」などでも知られており、ドキュメンタリーの分野でも高い評価を受けているジョー・バーリンジャー監督です。彼は、テッド・バンディの真実に迫った「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」というNetflixのオリジナル作品においても監督を務めている。この作品は、インタビューや記録映像などを通して、映画とはまた違って視点でテッド・バンディの真実に迫っています。ドキュメンタリーシリーズと映画の両方のスタイルで、シリアルキラーであり“悪のカリスマ”とも評されるテッド・バンディを掘り下げ、彼の魅力を徹底解剖することに成功しているのが、ジョー・バリンジャー監督なのです。

この「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」の中では、事件当時の貴重な記録映像や、死刑囚監房での実際の録音テープなどにも触れており、テッド・バンディ本人と、この事件の関係者との独占インタビューなどを通して、彼の素顔にも迫っているのが見どころです。

そして本作品は、1988年にエリザベス・クレスプファーにより発表された【Extremely Wicked, Shocking Evil and Vile】という回顧録が原作です。
この原作の【Extremely Wicked, Shocking Evil and Vile】は、【極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣】という意味。実際にこの事件に携わったエドワード・カワートという裁判長が、被告人のテッド・バンディに死刑を言い渡す際に読み上げたと言われており、判決文の中の文言そのものなのです。

今回、いまなお多くの謎に包まれ、シリアル・キラーとも言われたテッド・バンディを演じているのは、ザック・エフロン。『グレイテスト・ショーマン』や『WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ』などでも有名な俳優です。そんな凶悪な犯罪者、テッド・バンディを愛してしまったヒロインをリリー・コリンズが演じます。彼女は『シャドウハンター』でも知られている女優です。そして判事役は、『ザ・シークレット・サービス』の名優、ジョン・マルコヴィッチ。豪華キャストによる素晴らしい演技が、更に面白く、見入ってしまいような作品に仕上げてくれるような気がします。

Netflixオリジナル作品として製作された「テッド・バンディ」は、各国ではネット配信のみとなっており、事件が起こったアメリカでも実はネット配信のみなのです。しかし日本では劇場公開されるため、見逃してはならない話題作でもあります。

予告動画

『テッド・バンディ』あらすじ

舞台は1969年のアメリカ、ワシントン州シアトル。友人と気晴らしに出かけたとあるバーで、シングルマザーのリズは好青年のテッドと出会います。彼は容姿端麗で気遣いも出来るハンサムな青年で、リズにとては運命の出会いなのでした。

しかし、リズはシングルマザーで子供もいる身。新たな恋をするというのはとても勇気のいることなのでした。しかし好青年のテッドとは意気投合し、どんどんと関係も縮まっていきます。次第にテッドは、リズの家にも長居するようになっていき、リズの一人娘のことも本当の父親のようにとても可愛いがってくれていました。テッドと娘の3人で暮らすという、絵に描いたような幸せな家庭生活を送ることに、リズは日々幸せを噛みしめていましたが、そんな幸せな生活も長くは続かなかったのです。

そんな中シアトルでは女性の誘拐・殺人という物騒な事件が、相次ぐようになっていきます。それは1974年のことでした。そして二人の女性が姿を消してしまったサマミッシュ湖では、テッドによく似た男が複数の女性に対し、「ボートを車に載せるのを手伝ってほしい」と話しているところが目撃されていたのです。テッドの愛車はフォルクスワーゲンで、事件現場で目撃されたのも、テッドの愛車と同じフォルクスワーゲン…。極めつけには、新聞に公開されたのもテッドにそっくりな犯人の似顔絵だったのです。
その後、ユタ州でも女性の失踪が相次いでいきます。ユタ州とは、テッドがロースクールに通うために引っ越した先でした。

テッドのことを信じながらも、幸せだった生活からの転落に気持ちが追い付かず、突然の事態に混乱していくリズ。「自分は無関係で、事件にも一切関与していない、すべてまったくの誤解だ」とテッドは言い張りますが、数々の別の事件への関与も判明してしまうことに。ついにはある夜、テッドが信号無視で警察に止められたときには、テッドの車から手錠や目出し帽・後部座席に積んでいた道具袋などが見つかってしまい、警察から完全に怪しまれたテッドは逮捕されてしまいます。

逮捕後、警察の面通しのときにテッドは、被害者女性からテッドが犯人に間違いないと指摘もされました。テッドは、警察が自分の写真を被害者女性に見せた上で面通しを行ったのではないかといい張り、捜査や取り調べに不正があったと主張を繰り返した。しかし、いくつもの事件への関与の可能性が高いテッドは、ついには有罪判決を受け、ユタ州の刑務所に収監。そんな中でもリズは、テッドのことを愛し続け、彼の無実をひたすらに信じ続けていました。

テッドが収監された後、次々と見つかっていく失踪した被害者女性たちの遺体…。一連の事件の最重要容疑者として、数々のメディアから注目されるようになっていくテッド。被害女性が逃げたため、未遂で終わった事件においては、ついに有罪を宣告されてしまうのです。

それから数年後、コロラド州の刑務所に送られていたテッド。別の女性を殺した容疑で起訴されていたのですが、そこでも彼は無実を主張し続けるのです。そして、ついに刑務所の管理の甘さから、テッドは脱獄を成功させてしまいます。その後、何度刑務所に収容されても脱獄を繰り返していたため、テッドは世間からの注目の的でした。

注目の的となり、どんどん過熱していくテッドの凶悪なニュース報道。テッドとの幸せだった生活が忘れられないリズは、心が引き裂かれていくような思いでした。酒に溺れるようになってしまい、完全に精神を病んでいたリズのもとに、ある日1本の電話が。それはなんと、フロリダにいるテッドからの電話だったのです。テッドは刑務所からの脱獄後、2400キロも逃げ延びていましたが、そこでも更に複数の殺害容疑をかけられ、また逮捕されていたのでした。

それでも自分は冤罪と言い張り続けるテッド。もともとロースクールにいたということもあってか、弁護士の代わりに自らが自身の代理人となって自分の弁護に立つことにしたのです。弁護士を一切信用していなかったテッドがとった行動は異例で、この異例だらけの裁判にマスコミが殺到し、法廷には前代未聞でしたが中継のカメラも入ったのです。
事件が大々的に報道されたため、テッド・バンディには、たくさんの世間からの注目が注がれていました。しかし、そんなテッドの意思とは裏腹に、裁判はテッドに不利なまま進んでいきます。それにより、彼の残虐な本性までもが世間に知れわたります。

マスコミなどで大々的に報道がされると、多くの女性に支持され、熱狂的なファンもふえていくテッド。彼が容姿端麗であったことや、あふれでるカリスマ性などが様々女性を虜にしていくのでした。
巧みな話術で無罪を主張し続けたテッドのことを無罪だと信じ、愛し続けるファンも多かったのです。

なにが真実なのかもわからず、どんどん苦しめられていき、なにもかも見失っていくリズ。それでもテッドが無実であると、ただひたすらに信じつづけていた彼女が、テッドを信じ続けられた理由とは、一体なんだったのでしょうか。

『テッド・バンディ』ネタバレ

※ここからはネタバレが含まれます。ご注意下さい。

イケメンで頭の回転が良く魅力的なテッド・バンディとシングルマザーのリズは幸せな日々を送っていた。
結婚まで考えていたほどの付き合いをしていた2人だが、1975年にテッドが殺人事件の容疑者として逮捕されてから2人の関係は一変する。

数々の容疑がかけられたテッドだが彼は無実を主張。テッドを愛していたリズは彼を信じ続けた。脱獄を2度も試みてフロリダまで逃げたテッドだが、フロリダで逮捕され新たに2人の女性殺害の容疑が加えられる。
フロリダで裁判を待つテッドに司法取引が持ちかけられる。自白すれば罪を軽くし死刑ではなく懲役75年にすると。
テッドはそれを断り自分は無実であるという考え方を変えない。

自らの無実をマスコミに訴え、正々堂々と裁判で戦うと宣言する。世間からの注目を集めたテッドの裁判は異例のことだったがテレビで公開されることになった。
197978日、テレビ中継が入った史上初の公開裁判が開かれた。イケメンで頭の良いテッドは人気になり、女性ファンまで出来る次第。

法律の知識を生かし自分の代理人となったテッドは裁判官にきっと優秀な弁護士になっただろうと思わせるほどの腕前で自己弁護をするが、次々と明らかにされる証言や証拠に追い詰められていく。

テッドの裁判の様子をテレビで見ては泣き続けるリズは酒浸りになっていた。それには理由があり、リズは殺人事件の似顔絵が公開されたとき、その似顔絵がテッドによく似ていたので警察に匿名で通報していたのだ。無実の人を警察に送り込んでしまったのかと悩んでいたリズは精神的が崩壊寸前だった。

そんなリズを同僚のジェリー・トンプソンが支えて、テッドとは連絡を取らないようになったリズ。

リズと疎遠になったテッドはフロリダから元同僚のキャロルに連絡を取った。連絡を受けたキャロルはフロリダに移り住んでまでテッドを献身的にサポートし証人として証言台にまで立った。

そんなキャロルにテレビ中継されている裁判中にテッドはプロポーズをし、裁判所の中で結婚を成立させる。やがてキャロルはテッドの子を妊娠し、判決が言い渡される前にテッドにそのことを告白する。

そして、テッドに死刑判決が下されたのを見てリズは悲しみに暮れる。

最初の事件から10年の時がたった。リズはジェリーと再婚し幸せな生活を送っていたが、まだテッドのことが気になっていた。リズは事件の担当刑事から極秘資料を受け取っていた。

当時は開けることが出来なかったその資料に目を通すことに。そして数日後に死刑が執行される予定のテッドを訪問する。テッドに会ったリズはずっと隠していた秘密を打ち明ける。
10年前に公開された似顔絵を見て警察に通報したのは自分だと。
そして頭部が切断された女性の死体の写真を見せて、頭はどうしたのかと問いただす。

今までずっと無実を主張し続けていたテッドが面会室のガラスをそっとなぞる。
そこに描かれた文字は「弓のこぎり」。

意味深な笑みを浮かべるテッドに恐怖を感じたリズは面会室を後にする。しかし、心なしか吹っ切れたように見えるリズ。

テッドの死刑は1984124日にテッドの死刑が執行された。刑務所の前では歓声が沸き、人々は安堵した様子だ。テッドの遺灰は遺言に従い、多くの被害者が眠るカスケード山脈に撒かれたのだった。

『テッド・バンディ』キャスト紹介

テッド・バンディ役/ザック・エフロン

30人以上の女性を惨殺したとされ、“シリアル・キラー”の語源になったアメリカでは有名な殺人鬼。美しい容姿に加えIQ160という天才的な頭脳をもち、司法・メディアを翻弄。彼の虜になり女性ファンも数多い。

1987年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。テッドバンディを演じるザック・エフロンは、2006年「ハイスクールミュージカル」の主人公ボルトン役でアイドル的な立ち位置で売れ一躍有名になり、ゴールデングローブ賞で主題歌賞を受賞した2017年の「グレイテストショーマン」での熱演も有名。地位を確かなものにしました。

その他、「セブンティーン・アゲイン」「きみがくれた未来」「ニューイヤーズ・イブ」などの数々の作品にも出演。
見た目の良さはもちろんですが、歌やパフォーマンスでも高く評価されています。最近は鍛えすぎたその筋肉で『ダーティグランパ』などのコメディにも出演し、路線を変更していたが、本作では遂に彼のキャリア最高かつ、”演技派”と呼べる新しい領域の役柄を手に入れたといっても過言ではない。

エリザベス・クレプファー役/リリー・コリンズ

シングルマザーでテッドの長年の恋人。真相が分からず苦しみながらも、一途にテッドを愛し信じ続けている。
1989年イングランド生まれ。父親はイギリスのロックバンド、「ジェネシス」のフィル・コリンズである事が知られています。幼いころから子役として活躍し、俳優業だけでなく司会や記者、コメンテイターやモデルとしても多方面で活躍中。
2009年「幸せの隠れ場所」でサンドラ・ブロックの娘役でも注目され、2012年「白雪姫と鏡の女王」で白雪姫として初主演も果たしています。その他、「シャドウハンター」「あと1センチの恋」「トールキン 旅のはじまり」などに出演。

エドワード・コワート刑事役/ジョン・マルコビッチ

テッドの裁判の判事を務める。真実を突き止めるため、シリアル・キラーことテッド・バンディの悪事を、法廷で追及していく。
1953年、アメリカ・イリノイ州生まれ。友人と共にシカゴを拠点に設立をした「ステッペン・ウルフ・シアター・カンパニー」にて
高い評価を得て、ブロードウェイミュージカルでオビー賞を獲得しています。
長く悪役などのイメージが強かった俳優ではありますが、近年では「RED」シリーズなどに出演し主役・準主役を演じる事も多くなってきています。その他、「バーニング・オーシャン」「アンロック 陰謀のコード」「マイル22」などに出演。

キャロル・アン・ブーン役/カヤ・スコデラーリオ

テッドに殺されなかった「もう一人の恋人」。テッドがワシントン州の危機管理局で働いていた時の同僚。

1992年、イギリス・パディントン生まれ。

2007年から俳優としてのキャリアをスタートさせています。「月に囚われた男」でスクリーンデビューを果たす。

また、イギリスの人気テレビシリーズ「Skins スキンズ」でも、主人公のエフィ役を演じており、人気を集めました。

その他、「メイズ・ランナー」シリーズや「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」「クロール 凶暴領域」などにも出演している。

『テッド・バンディ』の見どころ紹介

本作はシリアル・キラーといわれたテッド・バンディによる、連続殺人事件の最期までをつづった物語ですが、どちらかというとドキュメンタリーに近く、恐ろしい犯行シーンであったりテッド・バンディの異常性を強調するシーンはほとんどありません。

リズ視点で描かれているということもあり、彼に振り回された女性たちの心境を伝えるシーンや裁判シーンが、ストーリーの大部分を占めています。

そのため、グロテスクなシーンは驚く程少ないのですが、それは実際に物的証拠や死体すら出てきてないからという事でもあるようです。それも相まって、テッドが本当に罪を犯したのか、冤罪なのか…真実はどんどん分からなくなっていきます。あえて凄惨な手口を見せないことにより、彼の「極めて邪悪 衝撃的に凶悪で卑劣」さを生々しく印象付けてくるのもみどころです。

IQの高いテッドの口車に乗せられてはいけないと思いながらも、警察側にも少々疑念が出てきてしまうのも不思議。

テッドが犯人がどうか疑ってしまうような演出になっていたり、彼を信じる女性目線で描かれているのが特徴的なので、スリラーと呼ぶにはそこまでの怖さがなく、コミカルにすら感じるのも不思議なのです。もしこれだけの被害者をだしていて、それが全員女性だとすると、見方によっては、言葉巧みに女を騙していくただのチャラ男の話に見えるかもしれませんが…

怖さを求めて見た人には物足りなさが残りそうですが、それでも彼を知るのには十分な作品であると思います。
本作であえて残虐なシーンを省いたのは、コミュニケーション能力に長け、ハンサムで知的なテッドの表の顔こそが、多くの女性を虜にし、その女性たちが彼に持った印象そのものだからなのかもしれません。

そして本作の一番の見どころは、そんな彼がいつ本性を現すのか、自分が犯した数々の罪をいつどのように白状するのか…という部分にありました。テッド・バンディに関して予備知識があると、表の顔とのギャップやその異様さに背筋が寒くなりますし、なにも知らない状態だと恐らく彼が冤罪なのではないか…という気持ちにもさせられる映画です。

当時のマスコミや彼の虜になっていた女性ファンもそんな風にミスリードされた人が大勢いたのでは…と考えさせられてしまうぐらい、テッド・バンディは魅力的な人物でもあったのだと思います。
また、主演を務めたザック・エフロンが、本物さながらの演技を魅せてくれているのも見どころなのではないでしょうか。

最終判決間際までひたすらに無罪を信じていたテッドが、判決を受けた時の暗い瞳はとても印象的。

「無実にできなかった悔しさや絶望」よりも、「無実でない事への驚きと怒りと悲しみ」に満ちているような、一筋縄では読み取れない感情を表したザック・エフロンの演技はとても魅力的です。本当に冤罪か二重人格なんじゃないかとすら思えてしまいますが…

ただ、映画で描かれなかったことをあえて付け加えるとすると、テッド・バンディはその美しい顔や巧みな言葉で被害者の女性を虜にして車に乗せたわけではなく、卑怯にも背後から頭をいきなり殴って連れ去っていたよう。

また、死刑直前に余罪を口にし出したそうですが、改悛したから…というわけではなく、ただ自分の執行を遅らせるためだったのです。その中で、テッドは「被害者女性の一人の頭部を切断し、リズの家の暖炉で焼いた」という証言も残っているほど。
悪のカリスマでシリアル・キラーと呼ばれるテッド・バンディの素顔は、そういう人間だったのでした。

『テッド・バンディ』の感想・レビュー

1人の人物の一生を2時間弱で描くのは難しいと思った。

R15だったから、残虐なシーンがたくさんあるかと思ったらとても少なかった。アメリカでは彼を題材にしたドキュメンタリーがたくさん扱われているから、今更彼の犯罪内容にスポットを当ててもって感じだったのかもしれない。
海外ではテッド・バンディを美化し過ぎという批判が多く出たようだが、自分はそこまでの印象は受けなかった。バンディはチャーミングに描かれているが、きっとそれも事実なんだと思う。ただドキュメンタリーなどを見た個人的な感想としては、リズが美化されて描かれていたように思う。
1人の人物の一生を2時間弱で描くのは難しいと思った。描き切れていない部分が多くあったと思う。そして、頭の良い魅力的な男性というイメージだが凶悪で卑劣な男というのも事実なのだ。
女性

とても楽しみにしていた作品。

テッド・バンディを演じるのが大好きな俳優ザック・エフロンなので、とても楽しみにしていた作品。この映画を見た私の感想は頭の良いサイコパスほど恐ろしいものはないということ。頭の回転が良く、口も上手い。殺人鬼とは思えない魅力を持ち合わせている。しかもその場の状況を適切に判断し、脱獄も2回くらい成功させる行動力もある。いくつかの物的証拠や状況証拠から彼が犯人なのだろうとは思うが、テッドは無実を主張し続けたので自分も最後まで信じられなかった。恋人だったリズにどう殺したのか告白するシーンでさえ、本当に彼が手を下したのか疑問を抱かせる雰囲気があった。
1つ腑に落ちない点は、リズが持っていた写真について。多くの犠牲者の中から、なぜ刑事がリズにあの写真を渡したのか?リズと知り合いとか?
実際のテッドを少し調べてみたが、リズにも暴力をふるったり、首を切った女性の頭部をリズの家の暖炉で焼いたらしい。怖すぎる。
見た目とのギャップや殺人鬼かどうか謎めいたストーリー展開で怖さが倍増。そしてザックの演技力も素晴らしかった。

豪華なメンバーだった。

テッド・バンディはシリアルキラーという言葉が生まれた原因?それくらい有名な殺人鬼。今まで数々の作品で取り上げられているけど、今回は無実を信じ続けた恋人の視線で描かれているのが面白かった。
ザック・エフロンはイケメン役で魅力たっぷりの演技だった。その他フィル・コリンズの娘のリリー・コリンズ、ハーレイ・ジョエル・オスメント、そして私の大好きなジョン・マルコビッチも出演していて本当に豪華なメンバーだった。
現代なら科学捜査も発展してもっと確実な証拠を掴めるのだろうけど、当時の何が真実か、誰を信じるべきか分からないという状況がさらに恐怖をあおる。最後まで彼は冤罪じゃないかと思わされる。
もし悪魔がいるとするなら、テッドのように魅惑的でその裏に想像も出来ないサイコな思考を持っているのだろう、なんて考えてしまった。
しかし、なぜリズだけ殺されなかったのか。テッドについてさらにいろいろと知りたくなってしまった。

『テッド・バンディ』まとめ

「テッド・バンディ」は、単なる連続殺人事件にフォーカスした話ではなく、実在した凶悪な殺人鬼を最後まで信じ続けた恋人、リズの視点を通して、テッドが彼女に見せていた「善人」である姿を描いています。

実際は何人の犠牲者がでていたのかもわからない、恐ろしい連続殺人鬼なのにも関わらず、この映画を見ると当時のアメリカ人と同じような心境になり、人とは違う何かをもったシリアルキラーに、魅力を感じてしまうのかもしれません…

伝記映画が好きな方や、シリアルキラーが好きという方には、特におすすめの映画となっています。
犯罪そのものに焦点を当てているわけではないため、罪状などについて少し知識があるとより楽しめるかもしれません!

是非、映画館へ足を運び、シリアルキラーの世界を体感してみてはいかがでしょうか?

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