この世界のさらにいくつもの片隅に
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国内外で70以上の賞を受賞したアニメーション映画「この世界の片隅に」に新たなエピソードを追加した、映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が2019年12月20日に公開されます。

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』作品情報

公開日:2019年12月20日
上映時間:168分
ジャンル:アニメーション
原作:こうの史代『この世界の片隅に』
監督:片渕須直
脚本:片渕須直

作品概要

本作は、前作『この世界の片隅に』の絵コンテを見直しながら復活させ、さらに新たなカットも加えることで、前作とは全く異なった新たな作品として帰ってきます。3年ぶり待望の新作であり、完結編となっております。

キャストには女優のん、岩井七世、細谷佳正などが前作に引き続き起用され、パワーアップして再集結しました。

約40分間、250カット超の映像が追加されました『この世界の片隅に』では描かれなかった“秋の季節のエピソード”などが加わっています。すずが主人公として描かれており、彼女の人間的な内面がより浮き彫りになります

また、上映時間は168分となっており、アニメーション映画では最長記録を更新しました

公開に先立って、11月4日に第32回東京国際映画祭にてワールドプレミアが行われ、さらに11月22日に広島国際映画祭2019のオープニング作品として上映されました。公開前から大注目されている本作に目が離せません。

当初、2018年12月の公開を発表しましたが想定以上に制作に時間を要したため、公開時期が延期され、満を持して2019年12月に公開されます。

予告動画

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』あらすじ

昭和19年、日本が戦争の渦中にあった頃、すずは夫・周作の住む広島県呉に嫁ぐ。すずは周作と家族に囲まれて新たな生活を始めることに。

しかし、戦況が悪くなり、すずとその家族の生活は苦しくなっていきます。すずは愛する家族のため、工夫を重ねて日々の暮らしをよくしていく。

 

そんなある日、迷い込んだ遊郭で一人の女性“リン”と出会います。

遊女である彼女と異なる境遇ではありますが、嫁ぎ先で初めて出会った同世代の女性であったため、すずたちは心を通わせていく。

しかしその中で、過去、夫・周作とリンにつながりがあったことを悟ってしまいます。だが彼女は、その過去があったうえで自分を選んでくれたのだと思い、その事実をそっと胸にしまいこむ。

 

昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われ、その日からたび重なる空襲に見舞われることとなった。

戦況が悪化する中、すずも大切なものを失ってしまうが・・・。

そして、昭和20年の夏を迎える。彼女たちの物語の結末は。

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ネタバレ

※ここから先はネタバレが含まれます。ご注意下さい。

遊郭で働く「白木リン」との出会い

すずは小姑の径子に厳しくされながらも、早く北条家の一員になろうと日々奮闘している。
そんなある日、径子の娘・晴美が砂糖が入った壺を水の中に落としてダメにしてしまう。

砂糖は貴重品でなかなか手に入れることが出来ないので、闇市で仕入れようとするすず。

高額な砂糖を無事に手に入れたその帰り道、道に迷ったすずは遊郭で働く「白木リン」という同世代の女性に出会い道を教えてもらう。実はリンは周作がかつて結婚まで考えた相手だった。
リンは子供のころから遊郭で下働きをし、大人になったら遊女として働くしかなかった。

そんなリンに周作は一目ぼれしリンと一緒になりたいと思うようになっていたが、両親の反対に遭いそれは叶わなかったのだ。
すずはリンを何度か訪れてはいろいろな話をして親しくなっていく。

周作の過去の想い人だった

リンが大切に持っている自分の名前と住所が書かれた紙の切れ端を見せてもらい、後にそれは周作が書いたものでリンの想い人が周作だったのだろうと察する。
周作とリンの過去が気になるすずだが、リンはすずが嫁ぎ先で出来た初めての友達だったので複雑な心境になり、周作とも気まずくなり始める。

そんな時、すずの幼馴染の水原哲がすずを訪ねて北条家にやってくる。幼馴染の2人の関係を見て、周作はすずがまだ水原に惹かれていると勘違いし変な気を使い始めたことから、さらに2人は険悪なムードになる。

居場所を失っていくすず

しだいに呉も頻繁に空襲に遭うようになる。

状況が悪化していく中で、径子は晴美の身の安全を考慮し疎開させようとすずと晴美を連れて列車の切符を買いに行くが、駅には多くの人が並んでいた。
仕方がないので径子が切符を購入している間に、すずと晴美だけですずの義父の見舞いに行く。

義父は空襲に遭い大けがをして入院していた。

病院からの帰り、空襲警報が鳴り響き恐怖におののくすずと晴美。近くの防空壕に入れてもらい一安心したのもつかの間、防空壕を出たところで不発弾が爆発。不運にも晴美は帰らぬ人となる。
すずは一命を取り留めたものの、目を覚ましたら自分の右腕がない事に気が付き絶望する。

晴美を失った径子はすずは悪くないと分かっていながらも悲しみのあまりすずを責めてしまう。
すずもまた自分の居場所を失い生きる気力を失っていく。

原爆、そして終戦。

7月に入り状況はさらに悪化していく中ですずの精神も限界に近づき、空襲警報が鳴っていても外に突っ立ったまま。そんなすずを周作が間一髪のところで空襲から守るも、すずは広島の実家に帰りたいと言い出す。

そして、実家に帰ろうとしていたちょうどその時、ものすごい地響きと爆風が起こり、外に出てみると広島方面にきのこ雲が。広島に原爆が落とされて、ついに終戦を迎える。

新たな家族

いろいろな憶測が飛び交い広島にあるすずの実家の状況をなかなか把握できずにいたが、父も母も原爆で命を落としていた。妹のすみは生きていたが、放射能の後遺症に苦しんでいた。

時は過ぎ年が明けた。ベンチで話をする周作とすず。そこにヨーコという少女が近づいてきたので、すずがヨーコに食べ物を分けてあげるとお腹をすかせていたヨーコはおにぎりをほおばる。すずと周作がその場を立ち去ろうとするとヨーコが後を付いてくる。

家族を失い行き場のないヨーコを子供がいないすずと周作は自分たちの家族として引き取ることに。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ストーリーまとめ
遊郭『白木リン』との出会い
周作の過去の想い人で次第に夫婦仲が悪くなる
空襲によって奪われる命
居場所をなくしていくすず
実家広島に帰ろうとするも原爆、そして終戦。
周作とともに新たな家族を出迎え再スタート

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』キャスト紹介

北條すず(旧姓:浦野)役/のん

広島市江波出身。絵を描くことが大好き。18歳で呉に嫁ぎ、新たな生活を始める。

夫・周作と幼少期に出会っていたが覚えてはいなかった。ある日遊郭でリンと出会い、彼女の過去を知ったことで自分の心と向き合うことになる。

北條周作役/細谷佳正

北條家の長男。温厚な性格。海軍軍法会議所に書記官として勤める。幼い頃にすずと出会う。

すずの夫であるが、実は結婚前に思いを寄せた女性がいる。

黒村径子役/尾身美詞

周作の姉であり、晴美の母。夫に先立たれたため、娘を連れて北條家に戻る。すずとは対照的にテキパキと家事をこなす。

普段は厳しいが、周作と同じように優しさに溢れた一面もある。

黒村晴美役/稲葉菜月

径子の娘であり、周作の姪。5才。大人しい性格。すずと仲良くなり、ふたりで絵を描いたり船を見たりして過ごす。

彼女にとってすずと過ごした日々は宝物となる。

 

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の見どころ紹介

本作の見どころの一つとなっているのは、より深くまで描かれた“すずの人間的な内面”です。前作では知りえなかったすずの人間性を知り、異なる視点から観ることで、『この世界の片隅に』という作品の核心に迫ることができるでしょう。

また、前作に引き続き音楽担当を務めるコトリンゴさんは新たな楽曲提供のほか、エンディング曲「たんぽぽ」もアレンジしました。「再録にあたり『たんぽぽ』は聴いたイメージを変えないように意識しつつ、完結という名残惜しい重厚感を出したかった」と語っています。こちらの音楽にも注目です。

さらに本作は、プロデューサーの真木太郎により提示された、“前作『この世界の片隅に』の興行収入10億円”の条件の達成受けて制作されました。そんな今作がどんな記録を打ち出すのか、期待が膨らみますね。

国内外で70以上の賞を受賞した映画『この世界の片隅に』に続く3年ぶりの最新作であり、完結編とも言われている本作に目が離せません。

 

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の感想・レビュー

好き好きは分かれるところかもしれない。
白木リンは遊郭で働く女性だったので、彼女のエピソードは子供には合わないという理由から通常版でカットされたのだろう。しかし多くの人に愛され大ヒット作品となった今、白木リンのエピソードを加えたことで、より原作に近く大人からも愛される内容になった。そしてリアルで複雑に揺れ動くすずの心情や周作との夫婦生活が新たな力を持った映画を作り出したと思う。しかしリアリティ部分がより前面に出た分、好き好きは分かれるところかもしれない。
女性 20代

前作で語られなかったすずが秘めていた心情

前作を観た時にすずの事を理解したと思っていたが、人の感情はもっと複雑でそんな簡単に理解できるものではなかったと再認識した。今回は前作で語られなかったすずが秘めていた心情が描かれている。
オリジナル版ではふんわりとしたすずの性格が観客を彼女の世界観に引き込み、すずやその周りの人々の人生を想像して共感することが出来た。それが本作ですずの心の内面が映し出されたことで、すずの個性が引き立ったと思う。前作が多くの人に共感されたからこそ完成した本作で、私はすずのことがより一層好きになった。
女性 30代

前作を観ているとあまり新鮮味を感じないです。

前作を観ているとあまり新鮮味を感じないです。まったく新しく観るのなら楽しめると思いますが、特に前作が好きな人にはあまり変わり映えのしない映画という印象しか与えないと思います。もっと白木リンを中心にした別の内容になっているのかと期待したので、その辺はちょっと残念でした。でもよい映画なので、前作を観ていない人にはぜひ観てほしいおすすめの映画です。
男性 30代

アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』まとめ

映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は2019年12月29日に公開されます。

前作から約40分間、250カット超もの映像が追加された最新作は、「この世界の片隅に」を知る人も、知らない人も1本の“新作”として楽しめること間違いありません。

興行収入10億円を記録し、国内外で大きく評価された「この世界の片隅に」が、キャスト、スタッフともにパワーアップして帰ってきます。200万人の胸を震わせた作品の続編であり、完結編に大注目です。ぜひ劇場に見に行って欲しい作品となっております。

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